ギターコレクション No.1 (B. C. Rich China, ブリミクWarlock)

最近デジマートやヤフオクを見ていると、数年前よりもギターの流通量が少ないというか(統計とか調べていないので体感)、似通ったギターが多いような気がしています。中高生頃は、自由に使えるお金もないので、楽器屋に行ったり、ネットで楽器を漁るくらいしかできませんでしたが、変わり種の楽器や、ジャパンヴィンテージのコピーものなど色々あったような気がしています。。

そういえば、あんなギターあったな等と頭の中にぼんやり記憶があるけど、もうすでに市場に出回ってないようなものもたくさんあるので、自分の記録用に所有したことのある楽器を残して置こうかなと思い立った次第です。

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8KテレビをPC用のモニタとして導入してみた

先日、4K・8Kテレビの視聴可能機器台数が550万台を超えたというニュースがあった。総世帯数が5344万世帯なので、単純計算で1割程度ということだが、2020年10月現在、WOWOW 4Kの放送もまだ開始していないし、家電量販店に行くと、4K対応テレビ(FHDしか見れないが、モニタだけ4K解像度に対応)とかいうニーズがあるのか謎なモデルもかなりの数販売されており、民放もFHD止まりなこともあるため、4Kテレビが普及する日はまだまだ先になりそうだ。
自分の所属する研究所では一切無いが、コロナウイルスの影響を受けて今でもリモートワークをしている人も少なくないだろう。一つの選択肢として4K・8KテレビをPCのモニタ替わりで利用するのも悪くないんじゃないかということで、今回8Kテレビをモニタ替わりで導入したので、備忘録を残しておく。

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大学院生活を振り返ってみる

表題の通り、大学院生活を終えた(博士号を取得した)ばかりの自分が、大学院生活を振り返ってみようと思います。

2016年3月某日、大学院時代のAdviserである教授に研究テーマの相談をするから、オフィスに来なさいとメールを受け取ったのが研究生活の始まりだった。どういう研究がしたいか考えてくるように言われていたので、ゼロに近い知識で、先行研究を調べることもなく、自分の興味のあった内容を報告した後すぐに、「あんたはドクターまで行くんやから、しっかり研究テーマを設定せなあかんで」と言われ、新規テーマの立ち上げをすることになった。後日談で、後に共同研究をする企業の方から、ちょうど自分が打ち合わせをする直前に、学生を一人、ハードウェアの共同研究で付けてほしいという話があったそうで、自分に研究テーマの選択の余地は無かったとか。なんだかんだで、すんなり研究テーマの方向性のみが決まり、電気電子工学専攻の自分にとって分析化学は一切知らない未知の分野だったため、4月中旬まではひたすら図書館と先行研究漁りをしていたと思う。

慣れない英語の文章を読み進めていくうちに、この共同研究で企業側がどういう事を求めているのかが薄っすらと分かってきた所で、漸く研究をスタートすることにした。自分の所属していた研究室では、先輩のテーマを引き継いでいるパターンが多く、ちょうどその年にイギリスで負イオンの国際会議があったため、ほとんどの同級生がその学会に向けてせっせと実験をしているのを見ていて内心かなり焦っていた。この頃から、周りに合わせて週7日通学する生活が始まった(月曜日の5-9時だけはアルバイトをしていた)。小規模なプラズマ(イオン源?)の研究では、自分でオリジナルの装置を作って実験するケースが多く、機械設計ができなければ何も始まらないということになる。もちろん電子工学しか勉強してこなかったので、親切な同級生や先輩に助けを借りながら2週間ほどで簡単なパーツなら描くことができるようになり、初めて真空チャンバーや原子ビーム源のプロトタイプを、教員と相談しながら、設計していった。よく分かっていないまま、個人で思うが儘に実験をし、9月に初めての学会というものにポスターで参加した(確か、新潟での応物)。初めての学会で、来た人が何を言っているのかも全く理解できず、自分の研究テーマすら全く理解できていないことをここで初めて認識した。自分の分野で応物(物性が多い)に出るのは少しミスマッチだったのかなとは思う。

初学会から帰ってくると、企業との打ち合わせがあったと記憶している。ここで、今の自分の研究ペースでは、何一つ成果を出せないことに気付き、始発終電週7生活に染まってしまった(この頃は1.5 hかけて通学)。自分の研究テーマで扱っていた、低エネルギー(<1 eV)の安定した中性粒子ビーム生成の開発研究は運よくあまりされてきていなかったため、まだ、誰もやっていないことをやろうという精神で、色々と素人なりに考えていたと思う。すると、2017年の1月、ビギナーズラックで、低温の中性粒子でようやくペプチドの断片化(HAD)を観測することができた。実は、この時何を測っているのか、どういう反応が起こればサイエンス的に面白いのかは全く分かっていなかった。何が凄いのかは分からないのだが、共同研究先からは国際会議で発表してくるように言われたので、初の国際学会でアメリカに一人で行くことになった(M2の6月)。帰国後に頂いた名刺を確認しているときに気付いたのだが、どうやら競合グループの大御所らが、かなり興味を持って自分のポスター発表に付き合ってくれてたらしいと知り、ここらで、ぼちぼち論文化しておかないとな、みたいな話が挙がったと記憶している。

M2の春頃、うちは所謂、水素負イオン研究室なので、教員の専門である、水素負イオンに関する研究テーマをサブテーマとして立ち上げることになった。この頃既に、同期の他2人と一緒にD進の予定だったため、自分も一切の就活をせず、研究に打ち込める環境だった。と同時にこの頃から研究室に3連泊くらいするのに抵抗を感じなくなった気がする。M2の頃は先輩や同期と楽しく実験したり、議論したり、国際会議(CERN, Geneva)に行ったりと、多忙ではあるものの、一番楽しかった時期だった。M2の頃は、寝る前にギターを弾いたり、留学生と一緒に学祭でバンド演奏したりとまだ、気持ちに余裕があったと思う。

修論公聴会が終わると、そろそろ博士論文の研究テーマを設定しなければいけない時期に差し掛かっていた。この時の選択がドクター生活の地獄の始まりだったが、終わってみると間違った選択ではなかったのかなとは思う。
M2の終盤から、ドクターの間で行いたい研究テーマを考え(修士の頃の研究成果を説明するために必要な計測)、指導教員にこういうテーマで3年間研究したいです。という相談をし、実際にそのテーマを扱うことになった。しかし、話を聞いてみると、以前に似たようなテーマで博士課程を修了できなかった先輩がいたらしく、少し状況を甘く見過ぎていたと今になって思う。
D1の間はその計測に必要なものをすべてゼロから設計したため、ほぼ休みなく半年程度要してしまった一方で、設計の合間に修士の頃の延長線上の研究も行い、学会発表や論文の投稿もそれなりに良いバランスで行えていた。この頃は同期の博士の学生や、それなりに仕事のこなせる修士の学生がいたため、研究室にも活気が少なからずあったと記憶している。

D1の3月からD2の9月までは一週間に1,2回、自宅で眠れたらラッキーくらいの忙しさだった。なんとかD1の間に装置自体は完成したため、指導教員に、今年一年間で死ぬ気データ取って論文を書けば、2年での学位取得も可能かもしれないと唆されたため、何としてでもデータを取らないといけない、と今まで以上に研究ペースを加速させることになった。計測を開始したら、ノイズが多くて計測ができない(S/Nが悪い)、信号が検出されない、ビームのパルス化が不安定、ビームの輸送が不十分、イオン化効率が著しく悪い、等の工学的な多くの課題が露呈した一方で、自分が学会でいない間に装置を紛失されたり、落下させて装置を破損させたりとトラブルも多発し、すんなり実験を進めることができず、精神的にも追い込まれており、研究室に住み込んでtry and errorを繰り返すという選択をした。前者の工学的課題に関しては、一つずつ原因を潰していくことで、半年かけて9月末になんとか全て解決し、初めてシグナルを得ることができた。
信号を検出できたら、次は一晩かかる計測に加えて解析も必要で、当時の学部生にも手伝ってもらい、解析と並行してJournal論文の執筆(学位取得のrequirement)と博士論文の執筆を1カ月で行った。博士論文を提出したら、次は公聴会まで1カ月を切っているということで、4年間のデータを纏め直し、公聴会のスライドを作成し、公聴会もなんとか乗り切った。実は修士の頃より、リーディング大学院プログラム”GRM”という文科省の副専攻プログラムも受講しており、D2で自分の生活に限界を感じたため、GRMの履修中止を何度も申し出たが、事務や担当教員に許してもらえず(辞めなかった最後の日本人学生ということもあり、メンツ的なものかと)、結局学位論文提出後に、集中的に補講を行い、残った単位を全て取得するという約束をしてしまったため、公聴会の準備と並行して、副専攻の講義や課題を進めた。D2の1月には国際学会でオーラル講演が2件あったため、そちらの準備も行い、結局のところ、D1の3月からD2の1月まで、完全に無休で、飲み会も遊びにも一切行かず、毎月400時間以上研究室に籠って、帰宅してからは論文を執筆したりデータ解析をするという生活を続けていたことになる。家族や大切な友人には迷惑をかけたし、趣味や物欲もほとんどなくなってしまったものの、4年で博士の学位を取得できた。正直なところ、D2の間の一年間、他に博士の学生がいなかった上に、M1, M2の出来(研究に対する姿勢)がここ数年で断トツで悪く、このままの悪い環境でもう一年モチベーションを維持したまま研究を続けられなかっただろうから、無理をしてでも、4年で詰め込んで研究に集中したのは、新しい環境にも行ける(もちろん今より環境は格段に良いはず)ので、間違った選択ではなかったと思う。

 

こうして、4年間の大学院生活を振り返ってみると、修士課程に入学する以前は、研究とは何かも分からなかったし、英語を仕事で使うなんて考えられなかったし、分からない問題があったら飛ばしていたし、何年間も継続して熱中できたことがなかった。4年間で新たに得られたものは、

  • 世の中には解決されていない課題が山程あり、文献や先行研究を調査することで、情報収集能力が向上した
  • 科学技術は日本だけでは解決せず、世界と切磋琢磨していく中で、技術が進歩し、英語でコミュニケーションを取れなければ何も始まらないこと
  • 世界中の人々と共同研究や学会で議論することで、研究内容はもちろん、様々な文化的背景を持つ人々が世界中にいることを知り、視野が格段に広がった
  • 研究で困難な壁にぶつかったら、何としてでも解決しなければ次のステップへと進めないので、諦めずに取り組むという姿勢、根性、冷静に判断する能力
  • 一つの大きな目標に向かって、諦めずに継続して取り組むことのできる継続力
  • 学会発表や学振の書類に代表される、簡潔かつ正確に物事を説明するプレゼン能力や日本語の文章構成力

かなと思う。どちらかというと、修士入学以前は、だらしのない人間で、何かに継続して取り組んだり、真面目にコツコツとすることが苦手だったが、大学院生活の4年間で、真面目に物事に取り組まずに、雑に作業をしたり、インチキをしたりするのが許せない程、性格が変わってしまったことに驚いている。巷では、博士号取得者は専門の勉強しかしておらず、考えが凝り固まってしまっていて、企業で使い物にならないだとか言われているが、得られた専門知識云々というよりは、課題に対して向き合う姿勢であったり、情報の収集能力や、並列タスクの処理能力といった、研究の内容とは異なる面での成長が一番大きなメリットであって、博士課程に在籍したからこそ効率良く得られた感覚・価値観だと思う。

Hackintoshを10.15.3へマイナーアップデート

バニラなHackintosh機(10.15.2)より10.15.3へのマイナーアップデートを行いました。

(前回の投稿にほぼidenticalですが笑)

システム環境設定>ソフトウェア・アップデートより10.15.3が来ておりますので、前回と同様今すぐアップデートをクリックしてダウンロード完了まで待機します。

通常だと、Cloverで、Boot macOS from Volume名 からmacOSを起動しますが、OSのアップデート時のみ Preboot という名前のボリュームが生成され、こちらのボリュームから起動することで、アップデートを続行することができます。(Boot macOS Install Prebooter from Prebootです。)

— 蛇足– 以前、10.15.1へアップデートする際にPrebooterから起動せずに文鎮(死語?)になった思い出があるので、もしかすると頑張ればなんとか復旧できるのかもしれませんし、実際はなんともないかもしれませんが、再起動時に自動で変なVolumeから起動しないようにモニター前でしっかり待機しておくことをおすすめしておきます。

しばらくプログレスバーが全く進まない状態の(表示は36分のまま)まま、しばらくすると、

ちょっとずつ進むのでとにかく待機します。

 

再起動し、通常のボリュームより起動すると、何の問題もなく10.15.3へとマイナーアップデートできました!!
ということでした!!
(10.15.2時より、一切kextのアップデートをしておりません.)

Hackintoshを10.15.2へマイナーアップデート

本日macOS catalinaのマイナーアップデート 10.15.2  が来ていたので、Hackintosh機をアップデートしてみたところ、特に何もする必要も無くすんなり上手くいきました。

 

構成
CPU: Core i9 9900K
M/B: Gigabyte Z390 Aorus Xtreme
RAM: Corsair 3200 MHz 16GB*4(64 GB)
起動ディスク: ADATA SX8200PNP M.2 SSD 1TB
GPU: RX 580
WiFi: Fanvi FV-T919

こちらの構成で10.15.1がインストールされたHackintoshで、システム環境設定よりソフトウェア・アップデートより通常のmacと同様にアップデートをします。

ダウンロードが終わったら再起動し、Cloverより Boot macOS Install Prebooter from Prebootを選択して起動するとアップデータのインストールが始まります。

以下の画面のまま15分くらい放置していると、プログレスバーが一気に進んで再起動しました。再起動時はPrebootのVolumeは既に削除されているはずなので、macOSがインストールされたVolumeより起動します。

すると、本家のようなアップデートの画面になるので、プログレスバーが貯まるまで待ちます。

プログレスバーが貯まると、Siriの設定を済ませてアップデートが完了し、通常通り動くことを確認して終了です。

そのままでも動作しましたが、念のためLiluとWhateverGreenとAppleALCのkextが最新で無かったため更新しておきました。

macOS Catalina (10.15.1)でHackintoshな夢をみた話

前回、通常のHackintoshのバニラインストールではうまくいかなかったため、Nireshを利用してCatalina betaを導入しましたが、

  • Chromeが頻繁にクラッシュする
  • 日本語入力を受け付けないアプリケーションが存在する(MS Office, Apple純正Apps等)

といった不具合がありました。 どうやら調べてみると、Catalina betaでは日本語入力に不具合があったversionが存在し、betaから10.15.1へアップデートしたとしても、これらの問題は引き継がれてしまいます。

そこで、通常のバニラインストールに再チャレンジした夢の見方を備忘録として記します。
ここでは、自作PCにmacOS 10.15.1 をクリーンインストール します。

必要なもの(始める前に用意すべきもの)

はじめに
Hackintoshに関しては、現在はたくさんの情報がネット上に存在しているので、随分と楽になりましたが、自作PCの特性上、全く同じ構成のPCはなかなかありません。
そのため、同じようにやっているのに上手くいかない!!というのは当たり前で、自力でなんとかするだけの気力と行動力が必要です。
かなり多くの動作実績があるわけで、これを読んでいる方のPCでもきっと動くはずですが、その動作条件がすぐ見つかる人もいれば、なかなか見つからない人もいると思います。
結局のところ、何事も諦めたらそこまでで、しっかりと一つ一つ条件を潰していけば、必ず動きます。

Step1: インストーラーの作成
macOSをインストールするためのUSBメモリ(インストーラー)を作成します。 こちらのサイトが非常に参考になります。
App Storeからcatalinaをインストールしましょう。
Disk Utilityでインストーラー用のUSBメモリなり、M.2 SSDなりなんでもかまわないので、APFSでフォーマット(消去)をしましょう。

その後、Terminalを開いて、
cd /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/
を利用して、Catalina.appのディレクトリに移動し、
sudo ./createinstallmedia --volume /Volumes/OSx86/

でcatalinaのインストーラーをUSBメモリにコピーします。この際、sudoコマンドを利用(一時的に管理者権限で実行)するので、パスワードの入力が必要です(文字入力は見えません)。
OSx86としているところを、ご自身でつけたUSBメモリの名称にしてください。

Step2: インストーラーにCloverをインストールする
通常のWindowsやLinux向けの自作PCでmacOSの入ったストレージをそのまま繋いで起動しようとしても、通常のブートローダでは認識されず起動できません。
そこで、macOSに対応したブートローダを導入することで、macOSの起動を可能にします。

  • Clover installer
  • から最新版の”.pkg”をダウンロードしましょう。
    インストールの際に左下に”インストール先を変更”というボタンがあるので、こちらから、該当のUSBメモリを選択してください。

    次に、左下の”カスタマイズ”をクリックすると、ドライバやkextを同時にインストールできますが、こちらは後の工程で導入するとして、

    UEFIブート用にインスト−ルESPにインスト−ルの2つだけは必ず選択してインストールを完了させましょう。

    Step3: Cloverインストーラーを最適化する
    1. config.plist, 2. kextとdriver
    この2点がmacOSの起動で最も重要なファクターです。 まず、config.plistの内容によって、macOSがどのように起動するかが決まるため、このplistの記述次第で起動するかどうかが決まると言っても過言ではありません。
    2のkextやドライバ類は最新のものを入れておけば基本的には大丈夫なので、1番大事なのはconfig.plistです。
    ここでは、corei9 9900KのiMac19.1を想定して作成しておいたconfig.plistをアップロードしています。
    こちらからダウンロードしましょう。
    EFIフォルダごとアップロードしてあるので、EFIをマウントして全て書き換えてもらえれば、Cloverも現時点での最新版に更新されます。
    ※ここで、注意ですが、Serialは雑に設定しておいたので、各個人でインストールが上手くいった後は書き換えるようにしてください。

    すでに記述しておいたので、問題ありませんが、macOS10.15.1以降では、起動しているはずなのに画面が真っ暗のままの現象が多発しているようです。その場合はBoot argとして
    agdpmod=pikera
    を追記する必要があります。
    また、自分の場合はマザーボードがGIGABYTEのAORUS XTREMEですが、GIGABYTEやASUSのマザーボードではメモリアロケーションエラーが起きやすいようです。そういった場合は、
    slide=0をboot argsに追加すると良い(らしい)です。

    Step4: インストールする
    準備は整ったので、あとはAPFSにフォーマットしてインストールするだけです。
    ここからは前回と同じなので、こちらを参考にしてください。

    10年ぶりにHackintoshの夢をみた話

    Hackintosh(OSx86)とは、Apple製ではないコンピュータ上でmacOS(OSX)を走らせることを指します.
    元々MacintoshはIBM系(とAppleとMotorola)のCPUが搭載されていましたが,Appleが2005年頃にIBMからIntel製の汎用CPUへと路線変更をしました.そのため,Windows(やLinux)が走っていたマシン上でMacが利用できるのではないかと始まった夢の中でのプロジェクトがHackintoshです.当時自分は親のお下がりのiBookG4で遊んでいたのですが,アップデートが打ち切られてしまったこともあり,自宅にあったVistaの載ったマシンでSnow Leopard(10.6)が動かないかと調べだしたのがHackintoshとの出会いでした.結局OSのアップデートにも手間がかかるのでLion(10.7)あたりで,アルバイトをして買った実機Macに完全移行してしまい,OSx86からは遠ざかっていました.
    普段atomで論文を書きながら,裏では論文のpdfやインターネットで調べたページを大量に開きつつ,必要な図をPhotoShopやIllustratorで作図する…みたいな利用方法をしていると,どうしてもメモリが足りず,CPUのパワーも欲しくなるときがあります.現在のLaptopのラインナップだと,13インチ以下ではメモリが最大16GBで少し物足りません.iMacやMacminiの購入も検討しましたが,金銭的にも空間的にも現在所有しているPCのハードウェアと共有できるなら,ということで10年ぶりにtryしてみようかということになりました.

    • 現在は日本語でも英語でも,10年前と比べて容易に情報が手に入る
    • 自作PCにmacOSをインストールすることで,CPUやRAMなどの重複コストを抑えられる

    といった思いつきの理由でOSx86を走らせた夢の中でのお話を備忘録として残しておきます.
    ※一晩の勢いでやってしまったため,情報を十分集めずにやっています.動きさえすればいいやの工学的思考のもと進めているのでご注意ください.

    スペック
    CPU: Intel, Core i9 9900K
    M/B: GIGABYTE, Z390 AORUS XTREME
    RAM: Corsair, 16 GB*4
    M.2: ADATA, PCI-eの1 TB
    GPU: TITAN RTX + Tesla K20 –> RX580

    CPUはIntelのCore系なら何でもいけるはずです(Pentium, celeronは知らない).Celeronでも夢が見られるそうです.(コメントありがとうございました.) 最近人気のRyzenでも,手順は増えるようですが,実際に動作報告は沢山あるのでいけるはずです(2700Xがあるので気が向けばやってみます).
    マザボは昔はGIGABYTEが良かったと記憶していますが,最近はそうでもなくて,寧ろASUSやGIGABYTEではメモリの都合上,不具合が起きることもあります(おきました).
    メモリやストレージは何でもいいでしょう.せっかく自由度の高い自作PCなので,メモリは増々でストレージも高速M.2で行きます.
    グラボに関しては,ここ数年AppleがAMD製のGPUばかり採用しているので分かってはいましたが,つい3日前にNvidiaがmacのCUDAサポート終了を発表していました.結論から言うと,Hackintoshをするなら,Nvidiaは論外でRadeon一択です.買いましょう.私はゲームもしないのでTITANも要らないため,研究室の帰りにパソコン工房のワゴンセールでRX580を急遽購入してきました(ASUS DUAL-RX580-O4G).こちらのサイトでかなり丁寧にグラボについてまとめられているように,RX550以外で,XFX, Sapphire, ASRock以外を買っておけばなんとかなるそうです.

    インストールの前に,”Vanillaなインストール”というワードがOSx86界隈でよく聞きます.アイスクリームでいうところの一番基本的なフレーバーで,”何も手のつけられていない”つまり,MacOSそのものは一切弄らず,ほかのシステムを利用してOSx86を実現するという意味です.

    インストール方には大別して,

    1. Mac上でUSBメモリのインストーラーを作成して自作PCにインストール
    2. SSDにMacOSを予めインストールしたものを自作PCに組み込む

    の二通りがあります.

    OSx86の難しさは自分の系にあった環境を探すところにあるので,正直どっちでも構わないのですが,何度もインストールし直したりする事を考慮すると,インストーラーを作る方が手っ取り早いでしょう.
    上述の通り,USBインストーラーを作ったり,SSDにPreInstallするなんてことは今どきの小学生にでも一瞬でできてしまう話ですが,その後の最適化していく作業が非常に面倒です.
    本来は,MacのTerminalからcreateinstallmediaコマンドを叩いてUSBメディアを作ってClover(後述)をインストールして…とやるのですが,何度かtryしてみていkext(ドライバみたいなものと思ってください)やドライバを自分の系に最適化する作業に嫌気がさしたので今回は別の方法を取りました.
    もちろん環境や知識量によってはデフォルトや頭を使ってこの方法ですんなり行くのだろうとは思いますが,自分のマザボでHackintoshを成功させて情報を公開している人がいなかったので(高いから),時間優先でいってしまいます.

    正直やりたくはありませんが,Mac及びCatalinaのOSを所持しているのと,Vanillaなインストールだと記載されているので勢いで利用します.
    まず,適当に会員登録を済ませて

    の2つをダウンロードしましょう.
    前者が,インストーラを作成してくれる支援ソフトウェアで,後者が,CatalinaのインストーラーとCloverとkext類が入ったイメージファイルです. 

    一方通行なので,スクショは載せませんが,ダウンロードしたイメージファイルとpkgを同じディレクトリに配置し,pkgを起動して,USBメディアをインストール先に指定すれば,自動で同じディレクトリに存在するdmgファイルをマウントしてうまいことインストールメディアを作ってくれます.

    準備はひとまず終了で,ここからが大変な作業の始まりです.
    BIOSの設定
    元々Windows8や10を想定した設定となっているため,macOSが走るように設定をし直してやります.
    方針としては,Windows系の機能は無効(Disable),仮想機能は無効,SATAはAHCIモードさえ守れば動きます.

    OSのインストール
    USBメディアからUEFI Bootすると,Cloverというブートローダー(昔で言うカメレオン)に入ります.
    このままNiresh Catalinaのインストールに進むと,このマザボの場合,メモリの関係でエラーを吐きます.
    こちらに詳しい説明がありますが,動きゃあいいので,Boot argsに ”slide=0″ を追加します.
    ここから何度も再起動することを考えると,予め追加しておくほうが吉で,Clover Confiscatorを利用します.
    EFIのパーティションがマウントされていない場合は,このAppを起動して左側の”Mount EFI”内のEFI on APFS Container [hogehoge]の右側にあるMount Partitionをクリックすれば,該当の隠れたEFIパーティションをマウントしてくれます.
    /EFI/CLOVER/config.plist
    をClover Configuratorにドロップすれば,config.plist(起動するのにめっちゃ重要なfactorの一つ)をGUIで弄れるようになります.
    Sections/Boot内のBootArgumentsのお尻にslide=0を追加しておけば,次回からいちいち打つ必要がなくなります.

    できあがった,USBメディアでNiresh Catalinaを起動したら,Disk Utilityを開いてインストールするターゲット先を,APFSボリュームで消去(フォーマット)してください.HFS+で何度もtryしてもエラーを吐くのでlogを見たらうまいことデータがコピーできていませんでした.
    ここから何度か再起動します.根気強くいきましょう.
    必要なデータのコピーが終了すると,自動でRebootしようとします.ここでもしっかり,F12からのUSB Mediaを選択して,Clover経由でbootします.
    このとき,設定したAPFSボリュームと同じ名前をもつ“Preboot”というボリュームが作成されているので,必ずこちらを起動しましょう.
    すると,残り13分程度のインジケーターとともにインストールが始まるのですが,私の環境ではすぐに再起動がかかってしまいました.
    この対策はよく分かっていませんが,Clover経由のPrebootから起動を何度もしていくうちに,うまいことインストールが最後まで進むことがあるので,何度もPrebootから根気強くbootするでいいと思います.(n=3回)
    インストールが終了すると,Prebootの項目がなくなり,設定したAPFSボリュームのみになっているので,こちらから起動し,初期設定の後,USBメディア内のEFIボリュームをごっそりkextごとインストールしたSSDのEFIパーティションに突っ込めば,自由に起動できるようになります.

    やはり,キー配列などApple純正のMagic KeyboardとTrackpadが使いたくなるので,購入してBluetooth経由で接続してみました.
    Amazonで昔に購入したCSR8510 A10のチップが載った安価なBluetooth4.0のレシーバーが2つあったのですが,デフォルトではどちらも認識せず,接続ができませんでした.
    多くのサイトでは,デフォルトでMacのドライバに含まれているものを使えばいいと書かれていたのですが,tonymacx86に書かれている,
    /Library/Preferences/com.apple.Bluetooth.plist
    を削除して再起動する方法をとれば,無事Keyboard, TrackpadともにBluetooth接続できました.

    現状ですが,いくつかエラーを吐きながらも普通に使えるソフトがある一方で,iCloud Driveや写真等の機能は何不自由なく使えています.

    以上参考まで.