8KテレビをPC用のモニタとして導入してみた

先日、4K・8Kテレビの視聴可能機器台数が550万台を超えたというニュースがあった。総世帯数が5344万世帯なので、単純計算で1割程度ということだが、2020年10月現在、WOWOW 4Kの放送もまだ開始していないし、家電量販店に行くと、4K対応テレビ(FHDしか見れないが、モニタだけ4K解像度に対応)とかいうニーズがあるのか謎なモデルもかなりの数販売されており、民放もFHD止まりなこともあるため、4Kテレビが普及する日はまだまだ先になりそうだ。
自分の所属する研究所では一切無いが、コロナウイルスの影響を受けて今でもリモートワークをしている人も少なくないだろう。一つの選択肢として4K・8KテレビをPCのモニタ替わりで利用するのも悪くないんじゃないかということで、今回8Kテレビをモニタ替わりで導入したので、備忘録を残しておく。

4Kに限った話では、40インチになるとモニタもテレビも4万円程度で買えるので良い選択肢といえるだろう。一方で、8Kではどうだろうか。

8Kモニタとして現在市販されているものは、

Dell製 UP3218K [31.5インチ] (510,180)

のみであり、PC watchでレビュー記事がある。この記事にもマニュアルにもDP1.4ケーブル2本で繋いではじめて8K @60 Hz表示が可能とある。DP1.4の規格上一本で8K @60 Hzと記憶しているが違うのだろうか?

 

8Kテレビについても調査してみると、

SHARP製 AQUOS 8T-C60BW1 [60インチ] (201,380) 8Kチューナー非内臓
SHARP製 AQUOS 8T-C60AX1 [60インチ] (217,890) 8Kチューナー内蔵
LG製 65NANO99 JNA [65インチ] (380,000) 8Kチューナー内蔵
SONY製 BRAVIA KJ-85Z9H [85インチ] (1,850,000) 8Kチューナー内蔵

である。最安の8T-C60BW1は8Kチューナーを内蔵していないため、選択肢から外れる。そうなると、現実的な価格で購入できる8Kテレビは、AQUOS 8T-C60AX1のみとなる。

ここで、重要なのが、このテレビが8K入力を受け付けるかどうかである。マニュアルを確認したところ、HDMIの入力端子が6か所あることは記載されているが、8K入力についての記載は一切ない。一部の8Kテレビでは、HDMI2.0を4本で繋いで8K解像度を実現できるが、こちらのマニュアルには一切記載がないので非常に怪しい。どうやら、今年の2月のアップデートで、HDMI2.1ケーブル一本で8K @60 Hz表示に対応したらしい。8Kテレビが発売され始めて2年経ってようやく8K入力に対応したということだ。

次に、グラボ側も8K出力に対応している必要がある。現在最も普及しているHDMI 2.0では、4K @60 Hzが最大であり、最新のHDMI2.1で初めて8K @60 Hzに対応した。しかし、HDMI2.1を搭載したグラボは先日発売されたGeForce RTX 3000系とRadeon HD 6000系のみである。これらは在庫が枯渇しており、購入し辛い上に高価なため、現実的ではないかもしれない。一方、HDMIよりも上位の規格であるDisplay portはAV機器にはポートがないが、多くのグラボには搭載されている。現在普及しているDP1.4は上述の通り、最大で8K @60 Hzに対応しているため、DP1.4 –> HDMI2.1の変換を行えば、普通のグラボから8Kテレビへと映像の入力が可能だろう、と考えて、トライしてみた。

    1. Displayport1.4からHDMIへ変換して8K出力を試みる (4K 120Hzまで対応 w/音声出力)

HDMI2.0 4本 –> HDMI2.1 1本の変換を実現するコンバーターも存在するが、こちらも20万円ほどするため、グラボを購入する方がよっぽど現実的だろう。

調べてみると、DP1.4 –>HDMI 2.1のアダプタは市販されている。今回はこちらのアダプタを購入した。結論から言うと、この方法では8K出力はできず、4K 120 Hz表示までしか対応していない。

必要な物品は、
・Club3D CAC-1085
・HDMI2.1に対応したHDMIケーブル
である。

Club3DのアダプタのDP1.4ケーブルをグラボのDP端子に取り付け、USB-Cポートを利用して給電する。右側にはHDMI2.1に対応したHDMIケーブルを接続し、8K TVへと入力する。

NVIDIA コントロールパネルの解像度の変更より、3840×2160 @120 Hzを選択し適用すると、

このように、4K @120 Hz出力を正常な音声出力とともに、利用することができる。しかし、8Kの解像度はWindowsのディスプレイ設定およびNVIDIAコントロールパネルともに選択すらできない状況である。

結論として、DP-HDMI2.1変換を利用した出力では、4K 120Hzまでしか対応できないという事である。

2. HDMI2.1対応のグラボを利用して8K出力を試みる (8K 60Hz w/o 音声出力)

前項では、DPを利用してなんとか8K出力ができないか試してみたが、不可能であることが判明した。そこで、少し値は張るが、せっかくの8K TVが4Kモニターとしてしか利用できないので、HDMI 2.1対応のグラボを購入することにした。

今回購入したのはPalit のGeforce RTX3080で、HDMI2.1対応のグラボの在庫が枯渇している中で、最安のものを選択した。自分が購入した時点では、RTX3080と3090しか販売していなかったが、最近だとHDMI2.1対応の最安グラボとしてRTX3060 Tiも発売されたようなので、ゲームをしないユーザーは後者が良いだろう。

ちなみに、RTX 3080ですら、あのTITAN RTXと比較してもかなりでかいので、RTX 3090になると、入るケースも限られてくるのだろう。

余談はさておき、8K出力できるだろうと、ワクワクしながら、HDMI2.1から8K TVへと入力すると、8K 60Hzでの出力に成功したものの、下図の様に、TV左上に常時information windowが表示されてしまいます。また、音声出力ができず、プツプツと音が鳴るだけになってしまいます。

常に何かしらグラボ側からデータの出力が切り替わってしまっているのだろうという事で、NVIDIA コントロールパネルからオーディオをオフにすると、無事左上の表示は消え、8K 60Hzで出力することができるようになりました。

解像度を下げても、HDMI2.1を利用した音声出力はできなかったため、ドライバ側の更新を待つ必要があると考えられます。

 

蛇足ですが、Palitとシャープに問い合わせた際の回答を載せておきます。

 

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