10年ぶりにHackintoshの夢をみた話

Hackintosh(OSx86)とは、Apple製ではないコンピュータ上でmacOS(OSX)を走らせることを指します.
元々MacintoshはIBM系(とAppleとMotorola)のCPUが搭載されていましたが,Appleが2005年頃にIBMからIntel製の汎用CPUへと路線変更をしました.そのため,Windows(やLinux)が走っていたマシン上でMacが利用できるのではないかと始まった夢の中でのプロジェクトがHackintoshです.当時自分は親のお下がりのiBookG4で遊んでいたのですが,アップデートが打ち切られてしまったこともあり,自宅にあったVistaの載ったマシンでSnow Leopard(10.6)が動かないかと調べだしたのがHackintoshとの出会いでした.結局OSのアップデートにも手間がかかるのでLion(10.7)あたりで,アルバイトをして買った実機Macに完全移行してしまい,OSx86からは遠ざかっていました.
普段atomで論文を書きながら,裏では論文のpdfやインターネットで調べたページを大量に開きつつ,必要な図をPhotoShopやIllustratorで作図する…みたいな利用方法をしていると,どうしてもメモリが足りず,CPUのパワーも欲しくなるときがあります.現在のLaptopのラインナップだと,13インチ以下ではメモリが最大16GBで少し物足りません.iMacやMacminiの購入も検討しましたが,金銭的にも空間的にも現在所有しているPCのハードウェアと共有できるなら,ということで10年ぶりにtryしてみようかということになりました.

  • 現在は日本語でも英語でも,10年前と比べて容易に情報が手に入る
  • 自作PCにmacOSをインストールすることで,CPUやRAMなどの重複コストを抑えられる

といった思いつきの理由でOSx86を走らせた夢の中でのお話を備忘録として残しておきます.
※一晩の勢いでやってしまったため,情報を十分集めずにやっています.動きさえすればいいやの工学的思考のもと進めているのでご注意ください.

スペック
CPU: Intel, Core i9 9900K
M/B: GIGABYTE, Z390 AORUS XTREME
RAM: Corsair, 16 GB*4
M.2: ADATA, PCI-eの1 TB
GPU: TITAN RTX + Tesla K20 –> RX580

CPUはIntelのCore系なら何でもいけるはずです(Pentium, celeronは知らない).Celeronでも夢が見られるそうです.(コメントありがとうございました.) 最近人気のRyzenでも,手順は増えるようですが,実際に動作報告は沢山あるのでいけるはずです(2700Xがあるので気が向けばやってみます).
マザボは昔はGIGABYTEが良かったと記憶していますが,最近はそうでもなくて,寧ろASUSやGIGABYTEではメモリの都合上,不具合が起きることもあります(おきました).
メモリやストレージは何でもいいでしょう.せっかく自由度の高い自作PCなので,メモリは増々でストレージも高速M.2で行きます.
グラボに関しては,ここ数年AppleがAMD製のGPUばかり採用しているので分かってはいましたが,つい3日前にNvidiaがmacのCUDAサポート終了を発表していました.結論から言うと,Hackintoshをするなら,Nvidiaは論外でRadeon一択です.買いましょう.私はゲームもしないのでTITANも要らないため,研究室の帰りにパソコン工房のワゴンセールでRX580を急遽購入してきました(ASUS DUAL-RX580-O4G).こちらのサイトでかなり丁寧にグラボについてまとめられているように,RX550以外で,XFX, Sapphire, ASRock以外を買っておけばなんとかなるそうです.

インストールの前に,”Vanillaなインストール”というワードがOSx86界隈でよく聞きます.アイスクリームでいうところの一番基本的なフレーバーで,”何も手のつけられていない”つまり,MacOSそのものは一切弄らず,ほかのシステムを利用してOSx86を実現するという意味です.

インストール方には大別して,

  1. Mac上でUSBメモリのインストーラーを作成して自作PCにインストール
  2. SSDにMacOSを予めインストールしたものを自作PCに組み込む

の二通りがあります.

OSx86の難しさは自分の系にあった環境を探すところにあるので,正直どっちでも構わないのですが,何度もインストールし直したりする事を考慮すると,インストーラーを作る方が手っ取り早いでしょう.
上述の通り,USBインストーラーを作ったり,SSDにPreInstallするなんてことは今どきの小学生にでも一瞬でできてしまう話ですが,その後の最適化していく作業が非常に面倒です.
本来は,MacのTerminalからcreateinstallmediaコマンドを叩いてUSBメディアを作ってClover(後述)をインストールして…とやるのですが,何度かtryしてみていkext(ドライバみたいなものと思ってください)やドライバを自分の系に最適化する作業に嫌気がさしたので今回は別の方法を取りました.
もちろん環境や知識量によってはデフォルトや頭を使ってこの方法ですんなり行くのだろうとは思いますが,自分のマザボでHackintoshを成功させて情報を公開している人がいなかったので(高いから),時間優先でいってしまいます.

正直やりたくはありませんが,Mac及びCatalinaのOSを所持しているのと,Vanillaなインストールだと記載されているので勢いで利用します.
まず,適当に会員登録を済ませて

の2つをダウンロードしましょう.
前者が,インストーラを作成してくれる支援ソフトウェアで,後者が,CatalinaのインストーラーとCloverとkext類が入ったイメージファイルです. 

一方通行なので,スクショは載せませんが,ダウンロードしたイメージファイルとpkgを同じディレクトリに配置し,pkgを起動して,USBメディアをインストール先に指定すれば,自動で同じディレクトリに存在するdmgファイルをマウントしてうまいことインストールメディアを作ってくれます.

準備はひとまず終了で,ここからが大変な作業の始まりです.
BIOSの設定
元々Windows8や10を想定した設定となっているため,macOSが走るように設定をし直してやります.
方針としては,Windows系の機能は無効(Disable),仮想機能は無効,SATAはAHCIモードさえ守れば動きます.

OSのインストール
USBメディアからUEFI Bootすると,Cloverというブートローダー(昔で言うカメレオン)に入ります.
このままNiresh Catalinaのインストールに進むと,このマザボの場合,メモリの関係でエラーを吐きます.
こちらに詳しい説明がありますが,動きゃあいいので,Boot argsに ”slide=0″ を追加します.
ここから何度も再起動することを考えると,予め追加しておくほうが吉で,Clover Confiscatorを利用します.
EFIのパーティションがマウントされていない場合は,このAppを起動して左側の”Mount EFI”内のEFI on APFS Container [hogehoge]の右側にあるMount Partitionをクリックすれば,該当の隠れたEFIパーティションをマウントしてくれます.
/EFI/CLOVER/config.plist
をClover Configuratorにドロップすれば,config.plist(起動するのにめっちゃ重要なfactorの一つ)をGUIで弄れるようになります.
Sections/Boot内のBootArgumentsのお尻にslide=0を追加しておけば,次回からいちいち打つ必要がなくなります.

できあがった,USBメディアでNiresh Catalinaを起動したら,Disk Utilityを開いてインストールするターゲット先を,APFSボリュームで消去(フォーマット)してください.HFS+で何度もtryしてもエラーを吐くのでlogを見たらうまいことデータがコピーできていませんでした.
ここから何度か再起動します.根気強くいきましょう.
必要なデータのコピーが終了すると,自動でRebootしようとします.ここでもしっかり,F12からのUSB Mediaを選択して,Clover経由でbootします.
このとき,設定したAPFSボリュームと同じ名前をもつ“Preboot”というボリュームが作成されているので,必ずこちらを起動しましょう.
すると,残り13分程度のインジケーターとともにインストールが始まるのですが,私の環境ではすぐに再起動がかかってしまいました.
この対策はよく分かっていませんが,Clover経由のPrebootから起動を何度もしていくうちに,うまいことインストールが最後まで進むことがあるので,何度もPrebootから根気強くbootするでいいと思います.(n=3回)
インストールが終了すると,Prebootの項目がなくなり,設定したAPFSボリュームのみになっているので,こちらから起動し,初期設定の後,USBメディア内のEFIボリュームをごっそりkextごとインストールしたSSDのEFIパーティションに突っ込めば,自由に起動できるようになります.

やはり,キー配列などApple純正のMagic KeyboardとTrackpadが使いたくなるので,購入してBluetooth経由で接続してみました.
Amazonで昔に購入したCSR8510 A10のチップが載った安価なBluetooth4.0のレシーバーが2つあったのですが,デフォルトではどちらも認識せず,接続ができませんでした.
多くのサイトでは,デフォルトでMacのドライバに含まれているものを使えばいいと書かれていたのですが,tonymacx86に書かれている,
/Library/Preferences/com.apple.Bluetooth.plist
を削除して再起動する方法をとれば,無事Keyboard, TrackpadともにBluetooth接続できました.

現状ですが,いくつかエラーを吐きながらも普通に使えるソフトがある一方で,iCloud Driveや写真等の機能は何不自由なく使えています.

以上参考まで.

カテゴリーmac

“10年ぶりにHackintoshの夢をみた話” への2件の返信

  1. celeron g3930 成功しました。
    マザー ASUS PRIME H270-PLUS
    グラボ GTX760
    メモロー 8g
    config plistでFakeCPUID 0x0106E0
    CLOVER BOOT OPTIONSの
    Add Clover boot options for all entries

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